菅生神社について

 香川県三豊市山本町辻にある神社。鎌倉時代前期の嘉永2年(1226年)の創建と伝えられ,社叢と呼ばれる神社の森(約2ha)は,長い間神域として保護されてきたこともあって,ほとんど自然林に近い,貴重な植物文化財の宝庫でもあり,野鳥の楽園。国の天然記念物に指定されている。
 拝殿には日清・日露の頃の戦闘祈願の絵馬がたくさん飾られており,占領下ではそういう絵馬はほとんど棄てられたというから,全国的にも珍しい。境内では,奴行列など春秋の古式ゆかしい神事が,今なお保存伝承されている。
 かつては,隣接する観音寺市の原町,中田井町,古川町もこの神社の氏子で,祭礼では獅子舞等を奉納していたが,町村合併等で行政区分が変わり中田井,古川は独自に祭りを行うようになった。現在では辻地区の他,原町の小立と野田が祭礼に参加し,獅子舞を奉納している。

3月第1日曜日に行われる百々手祭り

秋祭り

 本来は10月4・5日に行われて,西讃地方では太鼓台の見られる最初の祭りとして有名であった。現在は10月の第1日曜に本祭りと(9月30日と10月1日ということもある)変更になったが,「秋祭りは辻から」の地位だけは譲らない。
 宵宮では,昼ごろ太鼓台が神社に集結し,「神相撲」「夜神楽」などが行われる。などというのは,地元でいながらいつも太鼓台についているので詳しく知らないのだ。
 本宮では,江戸時代の大名行列に由来する「奴行列」が登場。獅子や太鼓台などとともに,紺の法被に身を包んだ子供らが参道を練り歩き,いにしえの時代絵巻を演出する。御輿が御旅所で神事を終え,本殿に帰るのが5時頃。これにてセレモニーは終了。しかし,これからが太鼓台の無礼講。神社の参道から灯りが消えるのは9時過ぎ。更に太鼓台は自治会の中をお礼参りに歩く。最終は何時になることやら。



御神灯

宵宮:夜神楽

宵宮:神相撲

宵宮:神相撲

獅子舞

獅子舞

天狗と長刀

鳥毛

御輿

御輿

子供太鼓
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